出産物語 和痛分娩編2
いよいよ腰から入った半身麻酔。
それまであった生理痛のような鈍痛が、
うそのようにすぅーっと引いていった。麻酔すごい!こわっ!
麻酔の先生から説明を受ける。
自分でなんか痛いかなー?と思ったらこのスイッチを押してくださいね。
麻酔が入る量はちゃんと計算されていて、
痛いからといって何度もカチカチスイッチを押しても一定量以上は入りません。
本格的に痛い!と思ってから押すとタイムラグが出て結局痛いので、
痛いかな?陣痛の波きたかな?くらいのところで押すのがいいですよ。
お金払ってるんですから遠慮なく押していいですからね。w
何かあったらいつでも呼んでください。
・・・ほお〜〜〜〜〜〜〜〜。
噂には聞いていたが本当に自分でコントロールするんだ。
この時すでに時刻は深夜2時を回っていたので、
痛く無い・・・!と驚いている私を見て安心したのか、
旦那が窓際で横になって仮眠に入る。
産むのはこれからだ、私も少し寝ないと・・・><
ナースコールのスイッチと、麻酔のスイッチを枕元に置き、
目をつぶってみる。
・・・。
いて
いてて?
ベッド横のPCモニタを見ると、陣痛(子宮収縮)の波がきてるのがわかる。
あーこれそろそろ押しておかないとってやつね。
カチ。
スイッチの押した感じが軽すぎて、
「効いてるのか?w」とついついもう一度押したくなる^^;
押した数秒後には、さっきの「いてて」は消えている・・・
しかーし。こう定期的に痛むと仮眠どころじゃないのな。
本来当たり前の話なんだけど、
一度便利を味わってしまうとその利便性に慣れてしまうから不思議。
数十分でいいから今のうちに寝ておきたい・・・!と、
浅い考えでまとめ押ししてみた^^;
痛みがないうちに押しておく、的な。
ちなみにこの間も、夜中定期的に看護婦さんが来て子宮口を確認してくれる。
子宮口7cmまで麻酔も打たずに耐えられていたおかげでか、
子宮口の開き具合はすこぶる良好のようだった。
「この調子でいけば朝方には生まれますねー!」と笑顔で励ましてくれる。
ああー、カーテンの隙間から朝日が見える。
この時点でもまだ痛みはほぼ無いため、
非常にリラックスした状態かつ穏やかな精神状態。
旦那ー起きて、もうすぐ腹の子と対面できるよ・・・!
ところがどっこい!
先ほどのまとめ押しがアレだったのか、
麻酔の効きが良かったのか、
早朝の段階で子宮口全開を迎えたとき、
「いきむ」感覚がイマイチ掴めなかったのだー!><
腹筋には自信あったのにー!><
事態が把握できない旦那!
「あー麻酔よく効いてるんですねー・・・んー。」と思案顔の看護婦さん。
あれっもしかして何かまずい感じ?と焦るわたし!
つづく!